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マウスピース矯正はつけたまま食事できる?避けるべき飲み物や注意点

これからマウスピース矯正を始める方で、矯正治療中の食事について悩んでいる方はいませんか?
食事は日常生活に欠かせない行動ですから、
「食べられないものはあるのか?」
「食事中に気をつけるべき点は?」
事前に把握しておきたいと考える方は多いでしょう。
食事中の注意点を知らないまま治療をスタートし、治療に影響を与えるのは避けたいものです。
そこでこの記事ではマウスピース矯正中の食事について以下のトピックで解説します。
- マウスピースをつけたまま食事してはいけない理由
- マウスピースをつけたまま飲める飲み物
- マウスピースをつけたまま飲めない飲み物
- マウスピース矯正中の食事で気をつけること
- よくある質問
この記事により、マウスピース矯正中の食事について理解できるでしょう。
これからマウスピース矯正を始める方は参考にしてください。
食事の時はマウスピースを外す
結論から述べると、マウスピース矯正中の食事ではマウスピースを外す必要があります。マウスピース矯正ではマウスピースを日常生活でずっとつけている必要がありますが、食事中は例外で外しましょう。
食事の前後でマウスピースを付けたり外したりするのは面倒と感じる方もいるかもしれません。しかし、付けたまま食事をするとマウスピースが汚れたり、破損してしまう可能性があります。
しかし、マウスピースを外している時間が長くなると矯正治療が進みません。食事が終わったらすぐに取り付けるよう意識する必要があります。
マウスピースをつけたまま食事してはいけない理由
マウスピースを付けたまま食事してはいけないと解説しました。ここからは、なぜマウスピースを外す必要があるのかについて解説します。大きな理由は下記の三つです。
- マウスピースが破損する恐れがあるから
- マウスピースの着色の原因になるから
- 虫歯・歯周病のリスクが高まるから
マウスピースを付けたまま食事してはいけない理由をきちんと知ることで、マウスピースの扱いについて理解できます。たとえ面倒であってもマウスピースを外して食事をする意識を持てるようにしましょう。
マウスピースが破損する恐れがあるから
マウスピースは0.5mmと薄く作られています。そのため、食事中の咀嚼で割れてしまうなど破損する可能性があります。他にも、マウスピースは熱の影響を受けやすいため、熱い食べ物を食べたときに変形する恐れもあるでしょう。
また、マウスピースが破損してしまうと新しいものを作らなければなりません。基本的にマウスピース矯正は付けたままにしておく必要がある治療ですので、新しいマウスピースを作っている期間は矯正治療ができないです。当初立てていた治療計画に影響を与えてしまうでしょう。マウスピースの破損は治療期間やマウスピースの作り直しにお金もかかりますし、避けたい事象の一つです。
マウスピースの着色の原因になるから
食事による色の影響を受けやすいのもマウスピースの特徴です。ソースやケチャップなど色のついている食品を食べてしまうと、マウスピースに色移りしてしまう可能性があります。
マウスピースに色移りしてしまったからといって、マウスピースの機能に影響を与えるわけではありません。しかし、着色してしまったマウスピースは衛生的に良くないと言えます。また、色移りしたマウスピースは見た目も良くありません。お口は顔の印象を左右する部位でもありますので、マウスピースの着色は避けるようにすべきです。
虫歯・歯周病のリスクが高まるから
マウスピースを付けたまま食事をしてしまうと、マウスピースと歯の間に食べ物のカスが溜まります。食べかすを放置すると歯垢や歯石となり、虫歯や歯周病などのお口トラブルにつながるでしょう。
他にも唾液にはお口の中をきれいにする作用がありますが、マウスピースを付けたままだと歯に唾液がいきわたりません。洗浄作用のある唾液がお口に行き渡らなくなる点も虫歯や歯周病につながるでしょう。
このことからマウスピースを付けたままの食事は虫歯や歯周病リスクを高めると言えます。
マウスピースをつけたまま飲める飲み物
ここまでマウスピース矯正治療中の食事について解説しました。基本的にマウスピースを外してから食事をしなければなりません。では、飲み物に関してはどうでしょうか。飲み物を飲む際にもマウスピースを外さなければならないと大変ですよね。
結論から述べると、マウスピースをしたままでも水であれば飲めます。水であればマウスピースに与える影響も少ないですし、虫歯リスクもありません。
一方でマウスピースをつけたまま飲めない飲み物も存在します。基本的に水以外は飲まない方が良いというのが結論ですが詳しく解説します。
マウスピースをつけたまま飲めない飲み物
マウスピースを付けたままの場合であれば水以外のものは飲むのを避けるべきです。なぜ、避けるべきなのかについて、下記三つのポイントに絞って解説します。
- 色の濃い飲み物
- 甘い飲み物
- 熱い飲み物
それぞれに注意点がありますので、きちんと把握しておくと安心です。
色の濃い飲み物
コーヒーなどの色の濃い飲み物はマウスピースの着色汚れの原因となります。着色汚れは不衛生ですのでできるだけ避けるようにすべきでしょう。
お茶などであれば大丈夫だと考える方もいますが、お茶に含まれるポリフェノールもマウスピースの変色の原因となります。豆乳にもポリフェノールが含まれておりますので、自分が想像している以上に変色する可能性があります。
色のついている飲み物は避けるようにしましょう。
甘い飲み物
甘い飲み物には砂糖がたくさん使われています。甘い飲み物を飲んでしまうと虫歯リスクが高まってしまうため注意が必要です。マウスピースを付けている状態で飲んでしまうと、マウスピースと歯の間に砂糖が付着してしまい、虫歯になりやすくなります。先ほども述べたように唾液による洗浄作用の効果もマウスピースを付けたままだと期待できません。
マウスピースを付けたままで甘い飲み物は飲まないようにすべきです。また、万が一飲んでしまった場合はすぐに歯磨きをするなどして虫歯予防に努めましょう。
熱い飲み物
お湯やスープ、ホットコーヒーなどの熱い飲み物はマウスピースを変形させる恐れがあります。マウスピースはプラスチックでできているため、熱に弱いです。変形するとマウスピースの作り直しの必要性もでてきます。そうなると矯正治療の計画も立て直す必要があります。
熱い飲み物の基準としては60度くらいです。それ以上熱い飲み物を飲む際にはマウスピースを外してからにしましょう。
マウスピース矯正中の食事で気をつけること
食事をする際にはマウスピースを外すべきだと解説しました。ここからはマウスピース矯正をしている場合の食事の注意点を解説します。マウスピースを外す以外にも気をつけるべき点はいくつかあります。
- 人前で外さない
- マウスピースは専用ケースにしまう
- 外している時間は極力短くする
- 食後はすぐ歯磨きをする
それぞれ詳しく解説します。
人前で外さない
マウスピースは目には見えませんが唾液やお口の中の細菌が付着しています。人によっては不衛生に感じる方もいるでしょう。食事前にマウスピースを外す場合は人前で外さないように注意すべきです。マナーの一つとして、トイレなどの他人の目がない場所で取り外しするようにしましょう。
マウスピースは専用ケースにしまう
食事前に外したマウスピースは専用のケースにしまって保管しましょう。外したまま放置しているとホコリやバイ菌が付着する可能性があります。衛生的な観点からケースにきちんとしまっておくようにしましょう。
衛生的な問題以外にも、マウスピースの取り扱いによっては変形や破損の恐れもあります。専用のケースにしまっておくことで、万が一、外部から力が加わった時にマウスピースを保護できます。
外している時間は極力短くする
マウスピースは装着している時間に矯正治療をする道具です。そのため、1日あたり20時間以上の装着が推奨されています。友人との食事で食べ終わった後も話が弾んでしまい、装着していない時間が長くなってしまうと矯正治療の計画通りに進まない可能性があります。できるだけマウスピースを外している時間が短くなるよう工夫をしましょう。
1日の食事の時間や回数を決めたり、間食を減らしたり、自分でできる工夫はたくさんあります。間食の回数を減らしたり、ダラダラ食べ続ける時間を無くすように意識してみましょう。
食後はすぐ歯磨きをする
食後、マウスピースを装着する際は歯磨きをし、お口の汚れがない状態で装着するようにしましょう。マウスピースは長い時間装着する矯正器具です。汚れがついたままで装着すると虫歯のリスクを高めます。矯正治療中の虫歯は、治療計画に影響を与える場合もあります。
どうしても磨けない状態であってもうがいをし、お口の中の食べかすなどがない状態でマウスピースを装着するようにしましょう。
よくある質問
マウスピース矯正をこれから開始する方は、わからないことだらけで不安に感じる方もいるでしょう。そこで、マウスピース矯正中の食事についてよくある質問をご紹介します。
マウスピース矯正中の食事は痛いですか?
矯正治療=痛いというイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。マウスピース矯正であっても食事が痛かったらどうしようと不安に感じる方もいるはずです。
結論から述べると、マウスピース矯正中の食事は痛みを感じるケースがほとんどありません。安心して食事を楽しめるでしょう。
また、ワイヤー矯正とは異なり、マウスピース矯正は矯正器具となるマウスピースを外して食事が可能です。そのため、矯正治療前と同じ状態で食事を楽しめます。器具に食べ物が挟まるなどの不便もありませんし、不快に感じることも少ないでしょう。
どうしても外せない場面ではどうすればいいですか?
そのときの状況によってどうしてもマウスピースを外せない場合もあるでしょう。その場合はマウスピースをしたまま食事をしても大丈夫です。
ただし、食事が終わり次第すぐにマウスピースを外して洗ったり、歯磨きでお口の中を清潔にする必要があります。何度も申しているようにマウスピース矯正治療中の虫歯リスクには注意しましょう。
また、マウスピースをしたままの食事により、変形や変色してしまう可能性もあります。少しでも違和感を感じた場合はすぐに歯科医院に相談しましょう。変形したままのマウスピースでは矯正治療が続けられない場合もあります。
まとめ
マウスピース矯正中の食事について解説しました。食事をする際にはマウスピースは必ず外すようにし、食後はお口のケアを怠らないようにしましょう。また、飲み物は水であれば大丈夫ですが、それ以外の飲み物はマウスピースを外して飲むようにしましょう。マウスピースはデリケートですので変形や変色しないよう、注意が必要です。
また、虫歯や歯周病リスクにも注意しましょう。お口の健康を守るため、気をつけなければならない点は多いですが、マウスピース矯正は治療前と同じように食事を楽しめる治療方法です。